★3月2日(日)福島で「
飯舘村 べこやの母ちゃんーそれぞれの選択」の上映会があります。 ⇒詳細はこちら

    古居みずえ監督のドキュメンタリー映画はDVDでもご覧になれます。 ⇒こちら



 パレスチナにいると、どこかしら歌声が聞こえてくる。オリーブを摘みながら、刺繍をしながら、昼食用のモロヘイヤの葉をむしりながら…
 1948年以前、パレスチナの人たちは農作業をしながら、歌を歌っていたという。戦争で、家を失い、故郷を失った人たちは荒れた農地を耕しながら、キャンプの路地に座りながら、今も歌を歌っている。いつか故郷に帰れる日を夢見て。
 パレスチナの抵抗運動では、若者たちのために、石を運んだり、兵士に子どもたちがつかまりそうになると、素手で兵士にくってかかり、子どもを取り戻したりする、女性たちの姿を何度も見た。子どもたちの命を守り、家族を守っていたのはパレスチナの母親たちだった。
 女性たちはどこにいても、どんなにつらくても、子どもたちの命を守り、生きている。 私は逆境に負けないで、生き続けている女性たちの姿をこれからも追い続けていきたい。

古居 みずえ